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日光白根山で関東一早い紅葉を見る

関東の紅葉の先駆け

 時間が過ぎるのは早いもので、今年ももう10月です。旬の果物も多くなってくる時期ですが、山では紅葉シーズンが到来します。以前紹介した燕岳ではすでに紅葉がかなり進んでいるようです。

 僕も今年はどこかに紅葉を見に行こうと思っているのですが、今回は昨年紅葉を見に行った日光白根山をご紹介します。日光白根山群馬県と栃木県の県境に位置する標高2,578mの山で、関東地方では一番早く紅葉を見られる場所として知られています。 

アクセス

日光白根山に行くには、関越自動車道を経由して群馬県からアクセスするか、東北自動車道を経由して栃木県からアクセスするかのいずれかです。栃木県からのアクセスは日光のいろは坂を通ることになるので、道が空いていれば群馬県からが楽かと思います。新幹線の上毛高原駅からバスも出ているようです。

日光白根山にあるスキー場、丸沼高原スキー場に向かうと麓からロープウェーに乗ることができます。ロープウェーは紅葉の時期はかなり混雑するので、できるだけ朝早く出発するのがよいです。

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日光白根山ロープウェー。休日は混雑する。

山の紅葉の大きな特徴として、山頂周辺から順番に麓まで色づいていくことがあります。訪問した時期はちょうどロープウェーのあたりが色づいているところでした。年によって紅葉の進み具合は違うので事前に調べておくのがよいですね。

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ロープウェーからの景色。彩りが見事

せっかくなので山頂まで登山

ロープウェーを降りると目の前には日光白根山の山体がどっしりと構えています。ロープウェーの山頂駅から山頂への往復はおよそ5時間。標高差こそそれほどありませんがやや長い行程なので、しっかりとした装備で行くべきでしょう。ちなみにロープウェーの山頂駅前の広場には展望台を兼ねた足湯がありました。

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日光白根山二荒山神社

山頂駅からしばらくは樹林帯の中を進んでいきます。しばらくすると二荒山神社があるので、登山の安全を祈願。このあたりは冬になると雪で埋もれてしまうようです。

樹林帯は1時間続き、この間に少しずつ標高を上げていきますが大した上りではなく、散策路も兼ねられています。森林限界を超えるとようやく視界がひらけ、本格的な登山になってきます。

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森林限界を抜ける

登山道はやや大きめの石が転がっているような道で、スニーカーでは歩きづらくやはり登山靴がないと大変でしょう。やや急な勾配を登っていき、少し休憩しようと後ろをふと振り返ると赤や黄色に染まった山肌が見えていました。

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彩りが加わった山肌

山頂付近は岩のサイズも大きくなってますます歩きづらいですが、登りきると山頂は小さなカルデラのようになっていました。火山であったことをうかがわせています。

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山頂はカルデラのようになっていた

山頂からは眼下に紅葉が進んだ周辺の山々を望めるほか、眼下には五色沼というブルーの湖がきれいに見えていました。日曜日ということもあり登山者で山頂はかなり賑わっていました。

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濃いブルーが特徴的な五色沼

山頂からはロープウェーの山頂駅まで戻っていきますが、同じ道の往復以外にもコースがいくつかあり、時間の余裕に応じて選ぶことができます。帰路は山を背にすることになるので周辺の紅葉をますますよく見ることができます。2時間弱でロープウェーに戻ってきます。

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高山の天空散歩を手軽に楽しめる

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登山ルートの一例(ヤマプラから)

シメは温泉

日光白根山の登山はロープウェイを使ってしまえば大したことはありませんが、それでも戻ってくるとどっと疲れが出ます。こういうときは温泉に限ります。

ロープウェーの麓駅には日帰り温泉が併設されているので、ロープウェーを下りたら即汗を流すことができます。手軽で楽チン。時間がなくてもさっと入れるのも魅力です。僕もこの温泉を利用しました。ただ、時間に余裕があれば周辺にある日帰り温泉に行くのもよいでしょう。道路沿いにいくつか露天風呂の看板を見ました。

温泉に入ったらあとは帰るだけですが、せっかくなので日光を経由して日光の紅葉も見ていくことにしました。有名ないろは坂も通っていきます(僕は記憶の限り初めて通りましたが、急カーブの連続で面白かったです)。運転しながらだとゆっくり写真を撮っている余裕はないですが、紅葉のトンネルを通っていくようなところもあって楽しめました。日光の湯元あたりに一泊するのも良かったなとも思いました。

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紅葉を見ながらのドライブ

今年はあまり遠くないところで紅葉を見に行こうと思っています。奥多摩とか丹沢あたりですかね。