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アメリカ周遊③:ナイアガラの滝

nexusuica.hatenablog.jp

トロントから列車でGO

トロントといえばナイアガラの滝。ということで丸一日使ってナイアガラの滝に出かけます。トロントとナイアガラの滝はおよそ120km離れており、バスや列車で2時間ほどかかります。空港近くのホテルに宿泊しているので、まずはシャトルバスで空港に向かい、そこからさらにトロント中心部まで出て、ナイアガラの滝に向かいます。

空港からトロント中心部まではUP Expressという列車があり、およそ25分で到着します。途中3駅しか止まりません。車内は広々としていて快適でした。

列車が動き出した瞬間、ゴーーという音がしたのを聞いて、これが気動車だと気づきました。トロント中心部まで行ってもまったく電化されておらず、すべてディーゼルカーで運転されていました。これだけの都市で電化されていないのは少し意外。

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Union Station。空間デザインがうまい。

トロントの中心駅Union Stationはカナダで最大の鉄道駅で、各会社の列車が頻繁に行き来していました。駅の造りが非常に美しく、とくにGreat Hallと呼ばれる場所は大理石でできた巨大空間で、ガラスで採光がなされており明るかったです。

Union Stationからナイアガラの滝駅まではカナダの鉄道会社VIAが運行する列車に乗り込みます。実はこの列車はアメリカのニューヨークまで直通しており、乗り通すと片道12時間かかります(途中でアメリカ入国で2時間ほど停車するそうです)。それもあってこの列車はアメリカAmtrakの車両。カナダでAmtrakに乗るのはなかなかにレアです。車内の雰囲気は新幹線のビジネスクラスさながらで、シートの横幅が広かったです(シートピッチは少し狭めでしたが)。

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Amtrakの車両。シートの幅がアメリカン仕様。

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食堂車とキッチン。軽食がリーズナブルな値段で購入できる。

列車は8:20にトロントUnion Stationを出発し、およそ2時間でNiagara Falls, CA駅へ。この日は非常に霧が濃く、本来であればトロントの湖が見渡せる場所も全く視界が利きませんでした。列車は直線区間がかなり多いはずなのですが謎の徐行をしている区間もあり、本気を出せば1時間半くらいで着くと思うのですが謎でした。

ナイアガラの滝エリアの周遊

ナイアガラの滝駅とはいえ、ナイアガラの滝からは徒歩30分以上離れた場所にあり、徒歩で向かうのは厳しいです。そこで登場するのがナイアガラの滝エリアを巡っているWEGOというバス。一日$9で何回でもバスに乗り降りできます。運行頻度もそれなりにあり便利でした。

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WEGOバス。交通はこれに任せて問題ない

ナイアガラの滝駅からGreen Lineに乗って5分ほど、アメリカとカナダをまたぐ橋Rainbow Bridgeのたもとで下車しました。

徒歩でアメリカに入国

島国の日本に住んでいると、「国境をまたぐ」ということはかなりの確率で空港で入国審査を受けることを意味します(例外としては韓国とのフェリーなどがあります)。一方ナイアガラの滝は、カナダとアメリカのちょうど境目に位置し、橋を渡ることで互いに行き来することができます。カナダ側からアメリカ側に渡り、アメリカ側でナイアガラの滝を観たあと、再度カナダに戻ることにしました。

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カナダとアメリカをまたぐレインボーブリッジ。両国側にそれぞれの入国審査場がある。

カナダ側もアメリカ側も、基本的に国を出る際には審査がなくそのまま通過できますが、入国する際に審査があります。したがって、万が一パスポートを忘れて橋を渡り始めてしまうと、どちらの国にも入れないという事態になってしまいます笑。入国審査は空港で受けるものとほとんど同じで、すぐに終わりました。

Niagara Falls State Park

アメリカ側の土地はNiagara Falls State Parkという国立公園に指定されています。実はアメリカ国内で最初にできた国立公園です。この地域は以前開発の歴史があり、以前は水の落差を利用して工場が建設されナイアガラの滝の景観が損なわれていましたが、先人の尽力でそれらを取り壊し景観の復活が行われ、現在の状態になったそうです。また、テスラが発明した交流の発電所を建設したのはここが初めてだそうです。

国立公園内には滝の展望台が数箇所あるのと、Maid of the Mistという遊覧観光船、Cave of the Windsという滝壺体験がメインです。5月初めは滝にまだ雪が残っており、Maid of the Mistの運航がなく、Cave of the Windsも縮小版になっていました。橋を渡って島に渡り、Cave of the Windsを目指しました。川には氷の破片が浮いていて、まだまだ春は来ていないようでした。

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氷が流れるナイアガラの滝

Cave of the Windsはまず入り口で歴史を紹介するビデオを観た後に、エレベーターで降りて滝壺へと繋がる歩道に向かいます。ところがこの歩道、カモメの一大繁殖地になっているようで、大量のカモメが頭上を飛んでいて歩道の左右にもかなりの数が停まっていました。すると当然何が起こるかというと、頭上からカモメの落とし物が頻繁に降ってきます。あまりにも多いので持っていた折り畳み傘をさして歩きました。雨を覚悟して持ってきていた傘がこんな形で役に立つとは。

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迫力はあるが、びしょびしょというほどではない

肝心の滝壺ですが、やはり縮小版であまり近づけなかったのが残念。夏に来るべきでしょう。

意外にも良かったのが公園内にある展望台です。入場無料で、突き出した展望台からナイアガラの滝を望むことができました。

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公園内の展望台からの眺め。

カナダ側にて昼食

再度Rainbow Bridgeを渡ってカナダに戻ります。こちら側からはまた違った角度でナイアガラの滝を望むことができます。ただ、水しぶきに隠れてしまって見えていないところも多かったです。もう少し日が差していると水しぶきが蒸発してよく見えたのではないかと思われます。

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カナダ側から。日差しが欲しい…。

2時を回ってお腹も空いてきたのでご飯探し。レインボーブリッジのすぐたもとにあり、巨大なギターの看板が目立っていたHard Rock Cafeに入りました。わりとアメリカのどこにでもありますね。入ってみるととてもおしゃれな雰囲気で、バーカウンターに通されたのでついついサングリアを頼んでしまいました。フードはハンバーグを注文。

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異常に大きい看板でさすがに誰でも気になる。

ボリューム満点のハンバーガーで、かなり肉肉しかったです。付け合せのポテトと合わせて腹十二分目くらいにはなりました。

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お酒の誘惑には気をつけたい。

最速級の急流を間近に観察

お腹も一杯になったところで、バスで移動して駅に戻ります。少し時間があったのでWhite Water Parkという、急流を間近に観察できる場所に行ってみることにしました。地上からエレベーターで川岸に降りると、川のすぐ横に木道が整備されておりそこを歩くことができます。ナイアガラの滝を通過した大量の水がすべて通り、流速は時速60km/hに達します。川の流れる速さには6段階のグレードがあるようですが、ここはその中でも最速級です。万が一流されてしまったらどうすることもできないような急流で、迫力満点でした。

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近づくといかに急流かがよく分かる

アメリカのアウトレットに寄り道

帰りは列車ではなくバスでトロントへ。megabusというバス会社を利用しましたが、予約のタイミングが良かったのか片道$5(400円強)で取れてしまいました。至って普通の大型バスで、特筆することはありませんでした。トロントまでいくつか停まりますが、ホテルの位置関係上、途中のMissisaugaで下車。大型ショッピングモールの目の前で、せっかくなので見ていくことにしました。

NikeやPUMAといったブランドのアウトレットモールで、平日にもかかわらず人が入っていました。せっかく来たのに何も買わないのももったいない気がしたので、Calvin Kleinのアウトレットで下着を買いました。箱がだいぶぼろぼろになっていましたが、安いので良しとしましょう。

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広々としたアウトレット。フードコートも充実

ここを離れる前に、夕食としてサブウェイでサンドイッチを調達しました。貴重な野菜の摂取源ですね。サブウェイだから安心と思っていたら、サブウェイすらアメリカンサイズだったので驚きました。日本のサブウェイもこのサイズにして欲しいかも。

最後に路線バスに乗ってホテルまで向かいました。お釣りが出ないのでちょっと損しました。

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