秘密の本棚

気になることをなんでも書きます

メルボルンから行くエアーズロック②:エアーズロックに登頂!

前の記事:メルボルンから行くエアーズロック①:カタ・ジュタ散策とサンセット

極寒の夜を越す

サンセットを見終えてリゾートエリアに戻り、軽く夕食を食べたら星空観察に出かけました。Outback Pioneerの敷地内には少し高くなった展望台があり、ここでは暗闇の中で天体観測ができました。

ニュージーランドテカポでも南半球の天体は観察していましたが、南十字星と再会することができて嬉しかったです。テカポに劣らず綺麗な星空を見ることができたと思います。大掛かりな機材を持ち込んで撮影している人もいました。

そういえば、天体観測をしている最中に偶然にも突然施設が停電して周りの電気も全て消えて真っ暗になったので、より綺麗に星空を見ることができました(笑)

f:id:nexusuica:20180830222208j:plain

展望台に行くには少し坂を登る

f:id:nexusuica:20180830222151j:plain

天の川もくっきり見えた。流星もちらほらと

エアーズロック地方はこの季節は0℃近くまで気温が下がるので、星空観察も長時間は寒すぎて厳しいです。長くても30分くらいが我慢の限界でした。しかし、本当の戦いはこれからでした。

宿泊したOutback Pioneerはシャワー・トイレが共通で、別の棟になっています。寝る前にシャワーを使おうと思いシャワー棟に向かいましたが、出てきたお湯はお湯とも呼べないほどぬるく、浴びるだけで身体がどんどん冷えていきます。全身震えながら髪を洗って速攻でドミトリーに戻りました。しかし、ドミトリーに戻っても寒さは続きます。なぜなら、ドミトリーには暖房がついていないからです。毛布を一枚被ったところで寒さは到底しのげず、この晩は寒さで何回も目が覚めました。翌日フロントに言うと毛布をさらに何枚かもらえたので次の晩はいくぶんかマシになりました…。

早起きしてサンライズツアー

厳しい夜を越したところで、翌朝のツアーが始まりました。朝6:00集合というなんとも鬼畜なスケジュールです。あまりに寒くよく眠れていませんでしたが、寝起きの状態でバスに乗り込んで日の出を見に行きます

サンセットを見たところとは別の場所から、今度は太陽が昇ってくる様子を観察します。駐車場から10分ほど歩くと展望台があり、そこに登ると木々を避けて見やすくなります。太陽が登ってくるにつれてエアーズロックの凹凸に応じて光が当たり、サンセットとはまた別の姿を見ることができました。遠くには前日に散策したカタ・ジュタも見えていました。ちなみに、このときもかなり寒かったです…。

f:id:nexusuica:20180830222158j:plain

サンセットよりも凹凸がはっきり見える

f:id:nexusuica:20180830222159j:plain

遠くに小さく見えるのがカタ・ジュタ

エアーズロックに登る!

サンライズを見たら、いよいよエアーズロックの登山口へと向かいます。エアーズロックは登山道が1箇所しか無く、風や気温、天候によっては閉鎖されていることもあって、行ってみても登れないというケースも多々あるようですが、今回は幸運なことに登山口は開放されていました。

バスを降りると登山口はすぐそこにあり、いきなり急な直登が始まります。岩なので当然木などは生えておらず、あるのは鎖のみです。足を滑らせないように気をつけながら、慎重に登っていきます。最低限でも滑りにくいスニーカーは必要でした。最初からペースを上げすぎると確実にバテるので、ゆっくり登っていくのがコツです。

f:id:nexusuica:20180830222201j:plain
f:id:nexusuica:20180830222152j:plain
登山者の数は多く感じた。鎖があるのがとにかくありがたい

駐車場から鎖のあるゾーンをひたすら登りきると、後方にはカタ・ジュタが見えていました。そこから先は傾斜がやや緩やかになり、山頂を目指して歩いていきます。真っ赤な起伏のある岩の上を歩いていく感覚は、まるで火星の上を歩いているかのようでした。駐車場から山頂までは片道1時間ほどかかりました。

f:id:nexusuica:20180830222205j:plain
f:id:nexusuica:20180830222157j:plain
火星の上を散歩しているかのような感覚になる

f:id:nexusuica:20180830225719j:plain

地平線に浮かぶカタ・ジュタが目立つ

エアーズロックの地方はこの時期ほとんど雨が降らないのですが、ちょうど前々日に雨が降ったようで水たまりができている箇所がありました。ただ、生き物が生息している気配はありませんでした。

山頂には石碑のようなものが設置されていましたが、登ってしまえばほとんど平らなのでどこが山頂なのかはいまいちわかりにくかったです。

砂漠の上のイルミネーション「Field of Light」

エアーズロックに登頂した日の晩は、リゾートエリア近くの広大な敷地の中にある、無数のライトで作られたイルミネーションを見に行きました。「Field of Light」という名前のイルミネーションで、専用のバスで向かいます。

バスを降りるとあたりはほぼ真っ暗。ガイドの人が入り口まで案内してくれますが、そこから先は自分で歩いていきます。

f:id:nexusuica:20180830222154j:plain

通路を挟んで無数のライトが彩られている

このField of Lightのイルミネーションには光ファイバーが用いられていて、各ライトが発光しているのではなく各ライトに光ファイバーで光が分配されています。したがって、日本でよく見かけるようなLED電球を用いたイルミネーションのギラギラした感じとは違って、明るさは非常にほのかでした。しかし、その分全体としてかなり上品なテイストで、さらに目にも負担がないため夜空の星と同時に鑑賞ができました。この点はよく考えられていると思いました。一周40分ほどでコースを回ることができます。

f:id:nexusuica:20180830222155j:plain

天空に輝く星と大地に咲く光の花を同時に楽しめる

ちなみに、このField of Lightも当然かなり寒かったです。防寒具を多めに持っていくべきでした…。

次回は飛行機でメルボルンに戻り、一日でざっと観光します!(続く)