室堂から立山お手軽登山
北アルプスの代表格
9月初旬に北アルプスの立山に登ってきました。北アルプスの北端に位置し、3000m超の山では日本でも一番北にあるそうです。立山黒部アルペンルートは何回か行ったことはありますが立山に登ったことはなかったので以前から行きたいと思っていましたが、今回ようやく叶いました。
立山黒部アルペンルートからアクセス
立山は立山黒部アルペンルートの途中にある室堂から登るのが一般的です。立山黒部アルペンルートは長野県の信濃大町と富山県の富山の間を結ぶ、バスやケーブルカー、ロープウェーからなる交通ルートで、雪解けが始まる4月下旬からは高い雪の壁の中をバスで進む「雪の大壁」、夏の間は立山登山やハイキング、9月から10月にかけては弥陀ヶ原や室堂の紅葉と、四季折々見どころが尽きません。
今回は長野県の信濃大町から富山に抜けるルートにし、まず中央線特急あずさで信濃大町へ。大糸線直通の特急が朝方に一本設定されていて、新宿から乗り換え不要で便利でした。信濃大町からはバスとトロリーバス、ロープウェー、ケーブルカーと乗り継いで室堂へ。途中には黒部ダムがあります。
新宿を7:30に出発し、途中昼食をはさみつつ乗り継ぎ、室堂についたのは14:30。やはり遠いです…。この時間からでは行動しようにもできませんから、宿泊先に向かいます。
室堂にはホテル立山という超豪華なホテルがあって有名ですが、お値段もゴージャスなので近くにある山小屋「雷鳥荘」に泊まることにしました。この雷鳥荘、室堂からはやや距離があり徒歩30分ほどかかります。とはいっても室堂の周辺はスニーカーでも歩けるように石畳になっているので比較的歩きやすいです。この日は天気があまり優れませんでしたが、天気が良ければみくりが池に映る立山を望むことができるそうです。
雷鳥荘は地獄谷のすぐそばにあり、館内にはきれいな温泉があります。普通山小屋にはシャワーすらないので、これは嬉しいポイント。普通の大浴場と温泉の2つ浴槽がありました。また山小屋にしてはご飯もかなり豪華で、山小屋というよりは温泉旅館といった感じでした。
まずは石畳を登る
温泉でしっかり体力を蓄え、翌朝立山登山に向かいました。一晩経っても雲が厚いままでしたが、荒れることはなさそうだったので出発しました。
室堂から山頂までは片道2時間とそれほど長くはありません。最初は石畳を少しずつ登っていきます。ひたすら石畳を歩いていくと、1時間ほどで鞍点の一の越に到着します。ここまでの標高差はおよそ300m。
後半はガレ場
一の越から山頂までは石畳からは打って変わって大きな岩が転がったガレ場を登っていきます。斜面も急になり、ペースを落としてゆっくり進んでいく必要があります。底の厚い登山靴の準備が必須です。
ガレ場を登っている間、雲の切れ間が見えたタイミングもありましたが山頂についたときは完全にガスの中。天気には逆らえないものだなぁ…とつくづく感じました。
山頂でお祓いをしてもらう
立山は白山・富士山と並んで日本三霊山の一つとされており、古く山岳信仰が盛んな山です。立山の山頂には雄山神社があり、そこでは500円でお祓いをしていただくことができます。
受付でお祓いの代金を支払うと熊よけの鈴を受け取ることができ、登山リュックにつければすぐに使えます。順番を待って雄山の山頂までさらに登り、お祓いをうけます。
山頂の岩の上に座り、およそ5分間のお祓いをしていただきます。じっと体育座りをして終わるのを待ちます。周りに遮るものがなにもないので風が吹き付けて結構寒かったです。そしてお祓いがちょうど終わった頃…
なんとちょうどお祓いが終わって目を開けたところで、雲が切れて晴れ間となりました!目の前に広がる室堂とその奥の富山湾を見渡せ、とても感動的でした。タイミングも絶妙で、神様の力を感じずにはいられなかったです。
お祓いの後はお神酒を少しいただき、終了となりました。
その後
下山は全く同じ道を通って室堂に向かいました。下りはガレ場が滑りやすいので要注意です。およそ1時間半ほどで室堂に戻ることができました。
室堂からは富山方面に抜けますが、途中の弥陀ヶ原でバスを途中下車して少し散策しました。
弥陀ヶ原はさまざまな高山植物が自生しており、ガイドに案内してもらいながら1時間半ほど散策しました。風が吹き抜けて非常に気持ちが良いところです。
秋は紅葉が非常に綺麗だそうで、ぜひその時期にも行ってみたいです。
今回は室堂から立山山頂まで手軽な登山でしたが、それでもガレ場は短いながらも本格的でした。立山の山頂から見た景色は忘れられないですね。