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MacBook Pro をイイ感じにセットアップ 〜ソフトウェア編〜

経緯

これまで、主にTeXコンパイルするためにMacOSが必要な時があり、Mac miniをリモートで操作していたのですが、操作性の観点からMacBookがあると幸せになれるのではないかと思い、MacBook Proを入手することになりました。13 inchのTouch Barありモデルです。Touch Barの必要性はあまり感じていなかったのですが、第8世代CPUを搭載しているのはTouch Barありモデルのみのようでした。
さまざまなアクセサリ類を揃えなければならいのですがまだ荷物が届いていないので、今回は完全無料のソフトウェアで完結するMacのカスタマイズをご紹介します。

システムの見た目を変更する

セットアップが終了したら、まずはシステムの設定で完結するカスタマイズを行いました。まずは「システム環境設定」→「一般」の中にあるオプションを変更します。
アピアランス」を「グラファイト」に、「メニューバーとDockを暗くする」のチェックを入れ、「強調表示色」を「グラファイト」に設定すると、システム全体の彩度が下がってモノクロ感が出ます。前からMacのカラフルな感じがうるさいと思っていたので、これでスペースグレイの本体ともよく合うようになったと思います。

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「システム環境設定」→「一般」
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設定前と設定後。彩度が下がって目に優しい

色温度を自動調節する機能「Night Shift」を有効化

最新のMacOSには夜間に目の負担を軽減するために色温度を調節する「Night Shift」という機能がありますが、デフォルトではオフになっています。これは「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「Night Shift」で有効化できます。「日の出から日の入りまで」としておけば季節によって時刻を変動させながら夜間にNight Shiftをオンにしてくれます。
このNight Shiftですが、スクリーンショットを撮るとNight Shift適用前の画面がキャプチャされるので適用前後の比較を載せることができませんでした。

Touch Barをカスタマイズ

MacBook ProApple的目玉はTouch Barで、アプリケーションによって異なるショートカットを表示させることで作業の効率化を図ります。ただ、作業をしていてウィンドウを切り替えるごとにTouch Barの表示が変わって目にうるさいので、ショートカットを固定して表示しておくことにしました。
「システム環境設定」→「キーボード」内の「Touch Barに表示する項目」を「Control Strip(展開した状態)」に設定しておくと自分の好きなショートカットを固定して表示することができます。

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「システム環境設定」→「キーボード」
さらに下部の「Control Stripをカスタマイズ…」をクリックするとTouch Barに表示する項目を選択することができます。
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Control Stripのカスタマイズ画面
僕はよく使うスクリーンショット」「輝度調整」「Night Shift」「音量」「消音」「ロック」を登録しておきました。Touch IDの読み取り部の隣にロックを配置しておくとワンタッチでロックとアンロックができて非常に直感的です。
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とりあえずこんな感じにしてみた

トラックパッドの使い心地をWindows風に

MacBookの特長の一つに精度の良いトラックパッドがありますが、Windowsユーザーの僕からすると若干操作性が違うので、設定を変更しました。

タップでクリック

トラックパッドを「トン」とタップするだけでクリックの判定がなされるように変更します。「システム環境設定」→「トラックパッド」内でチェックボックスを入れるだけです。デフォルトでこれがオフになっている理由がわかりません。

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「システム環境設定」→「トラックパッド

ダブルタップでドラッグ

Windowsではウィンドウをダブルタップすれば選択状態になって自由に動かせる状態になるのですが、Macではそのようになっていません。僕はこの操作を非常によく使うので最初非常に戸惑いましたが、設定から変更ができました。「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「マウスとトラックパッド」→「トラックパッドオプション…」と進み、「ドラッグを有効にする」にチェックを入れます。これでダブルタップすれば項目のドラッグができるようになります。

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「システム環境設定」→「アクセシビリティ」→「マウスとトラックパッド」→「トラックパッドオプション」

メニューバーのいらないアイコンを隠す

Macにさまざまなアプリケーションをインストールすると、常駐アプリのアイコンがたまってきて目に毒です。いらないアイコンを消すために、「Vanilla」というアプリをインストールします。
matthewpalmer.net
無料で利用でき、必要に応じてクリックすれば隠したアイコンを表示することが可能です。
有料でより高機能な「Bartendar」というアプリもありますが、個人的にはVanillaで十分です。
www.macbartender.com

壁紙を自動変更

以前の記事でも紹介した、壁紙を自動変更してくれる「FreshBackMac」を入れました。更新頻度を一日ごとに設定しておきました。
nexusuica.hatenablog.jp
arkanath.com

ウィンドウをスナップする

Windowsには標準でウィンドウをスナップする機能がありよく使うのですが、Macのウィンドウ分割機能は自由度が低くいまいちです。そこで、キーボードショートカットでウィンドウを一発で寄せてくれる「ShiftIt」をインストールしました。
github.com
オープンソースで完全無料で利用でき、自分の好きなショートカットを登録しておくことができます。動画を見ながら作業したりするときなどに重宝します。
有料ソフトでは「BetterTouchTool」が機能豊富で人気だそうです。トラックパッドの非常に細かい設定もできるようです。
https://folivora.ai/

Spotlight検索を半角に固定する

MacOSの超便利機能としてSpotlightがあります。Cmd+Spaceを押すとテキスト入力画面が出てきて、入力することでアプリケーションの起動やWeb検索を行えます(同様の機能はWindowsではスタートボタンを押せばできますね)。この入力画面で入力ソースが全角になっていると「Chrome」と打ったつもりでも「chろめ」になってしまったりして何かと面倒です。そこで、Spotlight検索を起動したときに自動的に入力ソースを半角にするように設定します。これは「Karabiner」というソフトで実現できます。
Karabiner - Software for macOS
下の記事を参考に設定するとできるようになります。
log.brdr.jp
ちなみに、これを設定するとSpotlightを起動すると常に半角英数になってしまうので、元のアプリケーションに戻ったら入力ソースが復元されるように、「システム環境設定」→「キーボード」→「入力ソース」で「書類ごとに入力ソースを自動的に切り替える」にチェックを入れておくと良いです。